行事案内
2012年度に開催された部門委員会,研究会,講演会,等
【第21回金属ガラス部門委員会(講演会)・施設見学会】(PDFはこちら)
○日 時:平成24年12月21日(金) 13:30-16:00
○会 場:兵庫県立大学 神戸ポートピアアイランドキャンパス 計算科学センタービル内7F大講義室 (兵庫)
○アクセス http://www.u-hyogo.ac.jp/access/campus01.html
○テーマ:『金属ガラスと計算科学』
○プログラム
[第一部] 施設見学会:京コンピュータ建物の1F・入口付近にご集合ください(時間厳守)
13:30〜14:20 スーパーコンピュータ「京」施設見学
< 移動時間(10分)(講演会場まで徒歩2分)>
[第二部」 委員会(講演会):兵庫県立大学(計算科学センタービル内)、7F 大講義室
14:30〜14:35 開会の挨拶
14:35〜15:15 「金属ガラスの最近の話題」(40分)
井上 明久 氏 (東北大学 前総長・総長特別顧問)
15:15〜15:55 「金属ガラスのマルチスケールモデリング」(40分)
渋谷 陽二 氏 (大阪大学大学院工学研究科 教授)
15:55〜16:00 閉会の挨拶
施設見学及び詳細についてはPDFをご覧下さい。
【第20回金属ガラス部門委員会】(PDFはこちら)
○日 時:平成24年12月7日(金) 13:30-16:40
○会 場:材料学会会議室(京都)
○アクセス http://www.jsms.jp/index_15.html
○テーマ:『金属ガラスの変形と応力状態の評価』
○プログラム
13:30-13:45 金属ガラス部門委員会 総会
13:45-14:00
「金属ガラスの変形と応力状態評価に関する研究会のねらい」
才田淳治 先生 (東北大学学際科学国際高等研究センター 准教授)
概要:近年、金属ガラスの微細構造については組成開発による良質な材料創製と放射光・中性子、高分解能電子顕微鏡やコンピューターシミュレーション等の解析手法の進歩によってほぼ明らかになってきている。しかしながら、緩和、ガラス遷移、相変態、変形等のいわゆる動的変化をその微細構造の観点から考察する試みはまだ途上にあると言わざるを得ない。例えば、緩和は微視的にはほとんど構造変化を示すことなく、巨視的にわずかな体積変化のみが観察されるだけであるが、著しい脆化をもたらすことが知られている。ガラスが均一でランダムな原子配列であると仮定すれば、上記の現象の説明は非常に難しい。また、金属ガラスの塑性変形はShear Transformation Zone (STZ)の生成、そしてせん断帯への成長および進展といったメカニズムついては異論の余地はないが、どのようにSTZが生成・発達し、それが金属ガラスの微細構造とどう相関しているのかは、十分に解明されていない。本研究会では、動的変化として特に応力状態とそれによる構造変化に注目し、応力印加時(変形時)あるいは除荷後において金属ガラスがどのような微視的状態にあるかに焦点を当て、動的変化と構造の相関を明らかにすること、そして今後の研究展開をどのように行っていくべきかといった観点で議論する。
14:00-14:40
「Zr基金属ガラスの弾性変形に伴う微視的構造変化」
今福宗行 先生 (東京都市大学工学部機械システム工学科 教授)
概要:高エネルギー放射光X線回折実験により二元〜四元系Zr基金属ガラスの一軸引張弾性変形下での局所構造の変化を調べた。その結果、 多元化に伴い局所構造変化がマクロ変形に追随しないことなど、その組成依存性がいくつか明かとなった。本講演ではこれら微視的構造変化を 初期構造不均一性の観点から議論する。
14:40-15:20
「 中性子および放射光X線を用いたZrC粒子分散型金属ガラスの変形挙動評価」
鈴木裕士 先生 (日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究部門 研究副主幹)
概要:近年、中性子や放射光X線を用いた金属ガラスの変形挙動評価が注目されている。特に、粒子分散型金属ガラスに対しては、分散粒子相からの回折と金属ガラス相からの散乱に分けて各相の変形挙動を評価できるため、粒子分散型金属ガラスの変形メカニズムを詳細に検討できる。本講演では、これらの手法を用いてZrC粒子分散型金属ガラスの引張変形挙動や圧縮変形挙動について検討した結果を紹介する。
15:20-15:30 休憩
15:30-16:10
「 アモルファス合金リボンの残留ひずみとその磁気特性への影響 」
大沼正人 先生 (物質材料研究機構量子ビームユニット 主席研究員)
概要: 応力を加えながら結晶化温度以下で熱処理(クリープ熱処理)を行い、磁気異方性を付与する方法は1970年代から知られ、実製品の製造プロセスでも使われている。しかしながら、その起源についてはこれまで結論が得られていなかった。我々は透過型X線回折を利用することでクリープ熱処理によりアモルファス中に残留ひずみが導入されることを見いだした。この残留ひずみのメカニズムや緩和過程について報告する。
16:10-16:50
「PdNiCuP金属ガラスの動的緩和と擬弾性挙動 」
加藤秀実 先生 (東北大学金属材料研究所 准教授)
概要: Pd42.5Ni7.5Cu30P20金属ガラスを用いて低温(173 K)からガラス遷移温度(Tg~ 575 K)近傍までの温度域における動的緩和挙動を調査し、得られた周波数分散曲線から合成曲線を作製して、fast-β緩和の有無や、slow-β緩和およびα緩和の活性化エネルギーやその分布を同定する。更に、その結果に基づき、Pd42.5Ni7.5Cu30P20金属ガラスに内在する不均質性について考察する。これに続き、応力熱処理を施したPd42.5Ni7.5Cu30P20金属ガラスが再昇温中に生じるクリープ回復機構(擬弾性機構)について、得られた活性化エネルギー分布を用いて定量的に議論する。
【第56回日本学術会議材料工学連合講演会】
【第19回金属ガラス部門委員会】
○日時:2012年10月29, 30日
○場所:京都テルサ http://www.kyoto-terrsa.or.jp
○オーガナイスドセッション10 (金属ガラスのメタラジーとメカニクス)
○http://www.jsms.jp/kaikoku/56zaipro.htm
[基調講演]
14:40〜15:20 <座長 早乙女康典 (東北大) >
330. アーク溶解法における自動化−金属ガラスへの応用例−
横山嘉彦(東北大)
[優秀発表賞受賞招待講演]
15:20〜15:45 <座長 早乙女康典 (東北大) >
331. Zr基バルク金属ガラスの引張塑性変形に関する考察
徳永仁夫(宇部高専)
[アモルファス製作]
15:45〜16:15 <座長 渋谷陽二 (阪大) >
332. アーク溶解型溶融抽出紡糸装置による金属ガラスワイヤーの作製
○永瀬丈嗣(阪大),木下晃一,馬越佑吉
333. 金属間化合物におけるMeV電子照射誘起相転移と状態図との関連性
○穴田智史(阪大),永瀬丈嗣(阪大),保田英洋,森博太郎
[強度・変形]
16:30〜17:15 <座長 松原英一郎 (京大) >
334. Drucker-Pragerの平均応力依存の降伏関数を用いた金属ガラスの多軸降伏状態
○美馬英人(阪大),渋谷陽二
335. Zr基金属ガラスの引張変形下における局所ひずみ解析
○清水健太(東京都市大院),松田卓弥,今福宗行(東京都市大),才田淳治(東北大),菖蒲敬久(日本原子力研究開発機構),大谷眞一(東京都市大)
336. 塑性加工による金属ガラスボルトの締結特性とゆるみ評価
○山中茂(丸ヱム製作所),網谷健児(東北大),早乙女康典
【第61期金属ガラス部門・分子動力学部門合同委員会】(公開部門委員会) (PDFはこちら)
【第18回金属ガラス部門委員会】
○日 時:平成24年9月7日(金) 13:00-16:45
○会 場:大阪大学コンベンションセンター研修室
○主 題:『非晶質材料の構造と物理』
○内 容: 非晶質材料の示す特異な物理現象を理解し,その起源を原子レベルで明らかにすることは,材料科学分野における挑戦的研究課題の一つである.本合同委員会では,このような分野で最先端の研究を進めておられる4名の先生を講師としてお招きし,非晶質材料の構造と物理(主にガラス転移と応力応答)について,幅広い視点からご講演頂きます.皆様のご参加をお待ちしております.
○プログラム
13:00-13:10 開会あいさつ・部門からのお知らせ
13:10-14:10
「ガラス転移の平均場描像」
筑波大学大学院数理物質科学研究科 宮崎 州正 氏
14:10-15:10
「過冷却液体の非平衡・非線形力学応答」
京都大学大学院工学研究科 山本 量一 氏
15:10-15:30 休憩
15:30-16:00
「金属ガラスの変形機構に関する原子構造論的検討」
大阪大学大学院基礎工学研究科 譯田 真人 氏
16:00-16:30
「実験モデル材料としてのコロイドガラス」
大阪大学大学院基礎工学研究科 中村 暢伴 氏
16:30-16:45 まとめ,全体質疑応答
【特別講演会 金属ガラス部門委員会協賛】 (PDFはこちら)
○日時:平成24年8月3日(金) 15:00-17:00
○会場:兵庫県立大学姫路書写キャンパス5号館5204教室
〇主催:兵庫県立大学大学院附属 ナノ・マイクロ構造科学研究センター
協賛:日本材料学会 金属ガラス部門委員会
○アクセス http://www.eng.u-hyogo.ac.jp/info/guide/fs_access.html
○テーマ 「最近の金属ガラスの研究開発」
○プログラム
1) 15:00〜15:40
“Fatigue Behavior of Bulk-Metallic Glasses”
Professor Dr. Peter K. Liaw
Dept. of Materials Science and Engineering, Univ. of Tennessee, Knoxville,
U. S. A.
2) 15:40〜16:20
“Deformation Monitoring of Metallic Glass by Electrical Resistance Change”
Assistant Professor Dr. Eun Soo Park,
Dept. of Materials Science and Engineering, Seoul National Univ., Seoul,
Korea
3) 16:20〜17:00
“Recent Progress of Zr-based Bulk Amorphous Alloys”,
Associate Professor Dr. Yoshihiko Yokoyama,
Institute for Materials Research, Tohoku Univ., Sendai, Japan
【第17回金属ガラス部門委員会】 (PDFはこちら)
○日 時:平成24年7月27日(金) 13:30-16:30
○会 場:日本材料学会 3階会議室
○アクセス http://www.jsms.jp/index_15.html
○テーマ 「金属ガラス・ナノ構造部材の創製とその特性」
○プログラム
13:30-13:45 金属ガラス部門委員会 総会
13:50-14:40
「 MEMSデバイスを用いたカーボンナノ材料の引張試験」
土屋 智由 先生(京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻)
概要:ナノスケール材料の機械特性評価にMEMS(微小電気機械システム)を利用する手法が注目されている。その実現には、試験材料の設置、微小変位、荷重の発生と計測、装置の校正など様々な課題がある。本講演では単層カーボンナノチューブやフラーレンを対象としたMEMSデバイスによる引張試験について、特に電子ビーム照射を用いたナノワイヤ作製、誘電泳動と無電解めっきを用いたアセンブル、試験デバイスの校正、試験結果などについて報告する。
14:40-14:50 休憩
14:50-15:40
「 金属ガラスナノワイヤーの創製と機械的特性評価」
中山 幸仁 先生 (東北大学 原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR))
概要:ナノワイヤーはナノテクノロジーの主幹となる構造部材であり、これま でカーボンナノチューブやSiナノワイヤーなどの結晶質材料から構成されてき
た。金属ガラスナノワイヤーはアモルファスであり、粒界サイズで制限をうける結晶質材料では困難である長尺化や、合金組成に依存した様々な機能性がナ
ノスケールで発揮できる可能性を秘めている。本講演では2008年の金属ガラス ナノワイヤーの発見をはじめとし、最新の大量生産法や、共振周波数測定から
ヤング率を求めた実施例や、ナノ機械試験における様々な問題点を取り上げる。
15:40-16:30
「ポーラス金属ガラスの創製とその特性」
和田 武 先生 (東北大学 金属材料研究所)
概要:金属ガラスをポーラス化することで、金属ガラスそのものが持っている高強度、低ヤング率、高耐食性などの特性に、ポーラス構造から生じる軽量化、大比表面積等の新たな機能を付与できる。従って金属ガラスの構造材料や生体材料などへの応用分野拡大が期待される。本講演ではポーラス金属ガラスの研究開発動向、ポーラス金属ガラスの作製法の解説、ポーラス金属ガラスの力学特性などについて報告する。
【第16回金属ガラス部門委員会】
○日時:2012年年2月6日(火)13:25-16:50
○会場:日本材料学会 2階会議室
○テーマ:金属ガラスのデータベース
「ニューマテリアルセンターにおけるアモルファス合金データベース構築の取組みと材料データベースWeb公開用標準フォーマットNMC-MatDBについて」
上野明 (立命館大学理工学部マイクロ機械システム工学科)
「NEDOプロジェクト「金属ガラス成形加工技術」により構築した金属ガラスデータベースの詳細とその運用について」
網谷健児(東北大学金属材料研究所関西センター)
「東北大金研データベース(KIND)の金属ガラスデータベースおよび付随するデータ集積化方法」
竹内章 (東北大学原子分子材料科学高等研究機構)